PR

AWS Change Managerって何?基本をざっくり解説

change manager クラウドニュース

本番環境への変更作業

  • 誰が承認して
  • いつ
  • 何を変えたか

をきちんと履歴として残せていますか?

AWSリソースの変更は自由にできる反面、チームが大きくなったり、コンプライアンス要件が出てきたりすると、変更管理の仕組みが欲しくなってきますよね。

もちろん、個別で対応されている方も多いとは思います。でも、複数ツールを管理するのが大変だったりしませんか?

AWS Change Manager は、そういった「ちゃんとした変更フローを作りたい」という場面に応えるサービスです。

AWS Systems Managerの一機能で、

  • 承認ワークフロー
  • 変更記録
  • 変更カレンダーとの連携

まで、変更管理に必要な仕組みをまとめて提供してくれます。

この記事では、何ができるのか・どんなときに使うのか・料金・設定の流れをざっくりまとめていきますね。

そもそも何ができるの?

AWS Change Managerは、AWSリソースへの変更を承認ワークフローで管理するサービスです。
AWS Systems Managerのコンソールから利用が可能です。

主な機能はこちらです。

  • 変更テンプレート
    変更の種類ごとにテンプレートを作成し、必要な承認者・実行するAutomation runbook・通知先などを定義できます。

    「EC2の再起動はこの手順で」「RDSのパラメータ変更はこの承認フローで」といった標準化が可能です。
  • 承認ワークフロー
    変更リクエストを提出すると、指定した承認者にSNSやメールで通知が届き、承認されると自動でリソースへの変更が実行されます。

    人間による承認と、条件を満たした場合の自動承認を組み合わせることも可能です。

  • 変更カレンダーとの統合
    AWS Systems Managerの変更カレンダーと連携することで、「この期間は変更禁止」という設定が可能です。

    リリース禁止期間中に誤って変更を実行してしまうことを防ぐことができます。

  • 監査証跡
    すべての変更リクエストの履歴が記録され、「誰がいつ承認して、何が実行されたか」をAWS CloudTrailとあわせて追跡できます。

  • マルチアカウント対応
    AWS Organizationsと統合されており、管理アカウントから複数の子アカウントにまたがる変更を一元管理できます。

変更の実際の処理はSystems Manager Automationが担います。

Change Managerはその前段の「承認・記録・制御」の仕組みを提供するようなイメージですね。

どんな時に使うの?

Change Managerが特に活躍する場面を考えてみました。

  • 本番環境への変更に承認フローが必要なとき
    「本番はかならずチームリーダーの承認を取ってから変更する」というルールを、仕組みとして強制できます

  • コンプライアンス・監査要件があるとき
    金融・医療・行政など、変更記録の保持が求められる業界での利用に向いています

  • マルチアカウント環境での変更管理
    Organizationsで複数のAWSアカウントを管理している場合、変更フローを一元化できます

  • 定型作業を安全に自動化したいとき
    「毎週月曜のメンテナンス作業」などをテンプレート化して、承認後に自動実行する仕組みにできます

逆に、個人開発や小規模チームで自由に変更できる環境では、機能が多いため運用負荷が上がってしまうかもしれません。

「変更管理の仕組みが必要になってきた」というタイミングで検討するのが良さそうです。

お金はどのくらいかかるの?

Change Managerの料金は変更リクエストの件数に応じた課金体系になっています。

内容料金
標準変更テンプレートによるリクエスト(月50件まで)無料
標準変更テンプレートによるリクエスト(50件超)$0.10 / 件
Automation runbookの実行別途Systems Manager Automation料金

月50件以内であれば無料で使えるので、中規模以下のチームであれば実質コストがかからないケースも多そうですね。

大規模チームの場合でも、お試しに使えそうです。

ただしAutomation runbookの実行回数によっては別途費用が発生するため、利用時に公式の料金ページで確認するようにしてください。

どうやって設定するの?

Change Managerは大きく「テンプレート作成」→「変更リクエスト提出」→「承認・実行」の流れで動きます。

① 変更テンプレートを作成する

  • AWSコンソールでSystems Managerを開く
  • 左メニューから「Change Manager」を選択
  • 「変更テンプレートを作成」をクリック
  • テンプレート名・変更の種類・実行するAutomation runbook・承認者・SNS通知先を設定する
  • 「テンプレートを送信」でレビュー・承認後に有効化される

承認者はIAMユーザー・IAMロール・SNSトピックで指定できます。

また「承認なし(自動承認)」の設定も可能で、低リスクな変更は承認ステップをスキップさせることも可能です。

② 変更リクエストを提出する

  • 「変更リクエストを作成」から使用するテンプレートを選択
  • 変更内容・実行タイミング・対象リソースを入力して提出
  • 承認者にSNS/メールで通知が届く

③ 承認・自動実行

承認者がChange Managerのコンソールまたはメールのリンクから承認すると、指定したタイミングでAutomation runbookが自動実行されます。

実行結果もChange Managerの画面で確認でき、成功・失敗の履歴をすべて記録してくれます。

承認があって、はじめて本番が変わる

AWS Change Managerの魅力は、「誰かが承認しないと本番に変更が入らない」という仕組みをAWSのサービスとして実現できることではないでしょうか。

属人的な運用ルールをシステムに組み込め、変更の記録も自動で残してくれます。

Systems Manager AutomationやAWS Configと組み合わせると、変更の実行から検証・記録まで一連のフローを自動化できます。

「変更管理をちゃんとやりたい」というフェーズに入ったチームにとって、頼れる選択肢の一つではないでしょうか。


タイトルとURLをコピーしました