IT系の資格はびっくりするくらいたくさんありますよね。
初心者の方はもちろん、初心者から一歩先に進んだ中級者の方も資格選びに迷ってしまうことは多いと思います。

何か資格にチャレンジしてみたいけど、たくさんありすぎて迷ってしまう。
もちろん資格を取ったからといって、即座に転職や独立できるわけではありません。
しかし、資格を取得するために勉強した過程は、必ず今後のキャリアに役立ちます。
そのため、興味のある資格があれば是非チャレンジしていただきたいと思います。
今回は数え切れない程あるIT系資格のうち、特にインフラエンジニアに役立つ資格に絞り、主に初心者向けから中級者に向けて紹介していきたいと思います。
資格取得を考えられている方の参考になれば幸いです。
そもそもIT系の資格って必要?

これを言ってしまえば元も子もないのですが、IT系の資格って本当に必要なのでしょうか?
資格の価値については、会社や人、業種によっても大きく意見が分かれます。
確かに、資格を持っているだけで即戦力になるわけではありませんし、転職に物凄く有利かというと首を傾げる人も多いでしょう。
でも、資格を持っていることによるメリットは数多く存在します。
一番大切なのはもちろん実践的なスキルと最新技術への適応力ですが、その補助的な武器として資格取得は有効です。
インフラエンジニア向け資格の種類一覧
前述の通り、IT系の資格には多種多様な種類がありますが、インフラエンジニア向けの資格も数えきれない程多く存在します。
そんな中で、私自身が特に役立つと感じられる資格をご紹介します。
種類 | 資格名 | 内容 |
---|---|---|
初心者向け | ITパスポート | IT入門編の資格。 ITの基礎知識を幅広く学べる。 |
基本情報技術者試験 | ITの基礎知識とプログラミング、ネットワーク、セキュリティなどを幅広く学べる。 | |
クラウド系 | AWS クラウドプラクティショナー | AWS入門編の資格。 AWSの基礎知識やクラウドの概念を学べる。 |
AWS ソリューションアーキテクト – アソシエイト | AWSの設計や運用のベストプラクティスを学べる。 | |
GCP Cloud Digital Leader | GCP入門編の資格。 GCPの基礎的な運用・管理スキルを学べる。 | |
GCP Associate Cloud Engineer | GCPの設計・開発・運用を学べる | |
Azure Fundamentals(AZ-900) | Azure入門編の資格。 Azureの基本概念やサービスを学べる。 | |
Azure Administrator Associate(AZ-104) | Azureの運用・管理スキルを学べる。 | |
ネットワーク・サーバ | CCNA | ネットワークの基礎知識やCisco機器の操作スキルを学べる。 |
LPIC | Linuxの知識とサーバー管理スキルを学べる。 | |
運用 | ITIL 4 Foundation | ITサービス管理のベストプラクティスを学べる。 |
プログラミング | Python 3 エンジニア認定基礎試験 | Pythonの基本的なプログラミングスキルを学べる。 |
PCEP – Certified Entry-Level Python Programmer | Pythonの基本的なプログラミングスキルを学べる。 |
次から各資格について詳細を解説していきます。
なお、
などは都度変更される可能性がありますので、最新情報は各公式サイトを忘れずに確認してくださいね。
IT業界初心者向け資格

ITパスポート
ITパスポート はビジネスでITを活用したい全ての方にとって最適な入門的な資格です。
など、ITを活用するための前提となる幅広い知識を身につけることができます。
ITパスポートの詳細は こちら から

基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、ITの基礎的な知識や技術を証明する国家資格です。
など、幅広い分野が出題されます。
試験は科目Aと科目Bに分かれており、
が問われます。
ITの初心者でも学習を通じて基礎知識をかなり深めることができるので、実務に必要な基本的なスキルを身につけることができます。
基本情報技術者試験の詳細は こちら から

クラウド系資格

AWS認定 クラウドプラクティショナー
AWS認定クラウドプラクティショナーは、クラウドの基本概念やAWSの主要サービスを学ぶことができる初心者向けの資格です。
などを幅広くカバーし、エンジニアだけでなく、営業・マーケティング・マネジメント職の人にも役立ちます。
今後AWSのスキルを本格的に身につけたい方や、クラウドの基礎を学ぶための最初のステップとして適している資格と言えるでしょう。
AWS クラウドプラクティショナーの詳細は こちら から
AWS認定 ソリューションズアーキテクト – アソシエイト
AWS認定 ソリューションズアーキテクト – アソシエイトは、AWS上でシステム設計・構築を行うためのスキルを証明する中級者向けの資格です。
クラウドの設計に必要な知識を体系的に学べるため、エンジニアだけでなく、クラウド導入を考える企業のIT担当者にも有効です。
AWSを本格的に使っていきたい場合は必須の資格と言えるでしょう。
AWS ソリューションアーキテクト アソシエイトの詳細は こちら から

Google Cloud認定 – Cloud Digital Leader
Google Cloud認定 Cloud Digital Leader(CDL)は、Google Cloudの基本的な概念やクラウドのビジネス活用について学べる入門編の資格です。
などに関する知識を身につけることができます。
Google Cloud Digital Leaderの詳細は こちら から
Google Cloud認定 – Associate Cloud Engineer
Google Cloud認定 Associate Cloud Engineer(ACE)は、Google Cloudの基本的な運用・管理スキルを身につけることができます。
主にGCPの環境を設定・管理し、アプリケーションをデプロイするスキルが求められるため、開発にも興味があるクラウドエンジニアを目指している方にオススメです。
Google Cloud Associate Cloud Engineer の詳細は こちら から

Microsoft認定 Azure Fundamentals(AZ-900)
Azure Fundamentals(AZ-900)はMicrosoftが提供するクラウドサービス「Azure」の基礎を学ベル初心者向けの資格です。
などを理解するための試験で、ITの初心者はもちろん、Azureを使った業務に関わる人やクラウドを基礎から学びたい人にオススメの資格です。
Azureはベンダー系資格には珍しく、更新に費用がかからないのも珍しいポイントです。
Azure Fundamentals の詳細は こちら から
Microsoft認定 Azure Administrator Associate(AZ-104)
Azure Administrator Associate(AZ-104)は、Microsoft Azureの管理者向けの資格でクラウド環境の運用や管理スキルを証明します。
など、Azureのメイン機能が試験範囲です。
Azureを使ったシステムの運用や保守を担当するエンジニア向けの資格で、Azureの管理を本格的に学びたい方にチャレンジしていただきたい資格です。
Azure Administrator Associate(AZ-104)の詳細は こちら から

ネットワーク・サーバ系資格

Cisco Certified Network Associate (200-301 CCNA)
CCNAは、Cisco社が提供するネットワークの基礎知識を証明する資格です。
などを学ぶことができ、企業のネットワーク管理やトラブル対応のスキルを身につけることができます。
Cisco社製品に関わらず、全てのネットワーク機器の管理を担当される方にもオススメです。
CCNAの詳細は こちら から

LPIC-1 (Linux Professional Institute Certification)
LPIC(Linux Professional Institute Certification)は、Linuxの知識やスキルを証明する国際的な資格です。
などが試験範囲で、紹介しているレベル1を始め、2、3と、レベルごとに難易度が異なります。
Linuxを使ったサーバー運用やシステム管理に役立ち、Linuxの基礎をしっかり身につけたい人に人気の資格です。
なお、LPIC レベル1の資格として認定されるには、101試験と102試験両方に合格する必要があります。
片方だけでは資格として認定されないのでご注意ください。
また、LINUXの資格には LinuC という資格がありますが、こちらはLPICより新しい資格で、日本の団体が運営しています。
LPICは有効期限のある資格の中では、5年と少し長めなのがありがたいですね。
LPICの詳細は こちら から
運用系資格
少し毛色が違いますが、ITインフラの運用に携わる人に向いている資格を紹介します。
ITIL 4 Foundation(Information Technology Infrastructure Library)
ITIL(Information Technology Infrastructure Library)は、ITサービス管理(ITSM)のベストプラクティスを学べる資格です。
ITサービスの
に関するフレームワークを体系的に理解でき、IT部門の効率化や品質向上に役立ちます。
ITサービスの管理・運用スキルを身につけたい人にオススメです。
なお、ITILには、以前ITIL v3がありましたが、現在では提供を終了しています。
ITILは他の資格と比べてもかなり受験料が高額なので、受験をする際はいつも以上に万全の体制で挑みましょう。
ITIL 4 Foundationの詳細は こちら から

プログラミング系資格

インフラエンジニアは比較的Pythonを扱うことが多いため、Pythonの資格も有用です。
Python 3 エンジニア認定基礎試験
Python3 エンジニア認定基礎試験は、プログラミング未経験者でも挑戦しやすい入門レベルの資格で、Pythonの基礎知識を体系的に学ぶことができます。
Pythonの基本文法や標準ライブラリの使用方法が問われます。
Python 3 エンジニア認定基礎試験の詳細は こちら から

PCEP – Certified Entry-Level Python Programmer
Python 3エンジニア認定基礎試験が国内の資格であるのに対し、PCEPはPython Institute提供の国際資格です。
Pythonの基本概念と構文を理解していることを証明することができます。
英語での出題なのでハードルが高いですが、オンラインで受験可能なため世界中どこからでもチャレンジできます。
PCEP – Certified Entry-Level Python Programmerの詳細は こちら から
まとめ:目的に合った資格を選んで挑戦しよう!

IT業界に限らず資格の種類は星の数ほどありますが、限られた時間の中で本当に必要な資格にチャレンジすることが何よりも大切です。
本記事で紹介した資格は2025年現在、主にインフラエンジニア向けに抜粋した資格です。
しかし、まだまだ有用な資格はたくさんありますし、何よりも技術は常に進歩し続けています。
常に最新の情報をチェックし自身のキャリア目標に合わせて適切な資格を選択するようにしてくださいね。
資格取得は単なるスキルの証明だけでなく、学習していく過程を通じて実践的なスキルを身につけることができる良い機会になるでしょう。

にほんブログ村

資格受験ランキング