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IT業界でインフラエンジニアとして活躍するための資格一覧:初心者から中級者向け13選

キャリア

IT系の資格は本当にたくさんありますよね。
初心者の方はもちろん、初心者から一歩先に進んだ方々も資格選びに迷ってしまうことは多いと思います。

何か資格にチャレンジしてみたいけど、たくさんありすぎて迷ってしまう。

もちろん資格を取ったからといって、即座に転職や独立できるわけではありません。

しかし、資格を取得するために勉強した過程は、必ず今後のキャリアに役立ちますので、興味のある資格があればチャレンジしていただきたいと思います。

今回は数え切れない程あるIT系資格のうち、特にインフラエンジニアに役立つ資格に絞り、主に初心者向けから中級者に向けて紹介していきたいと思います。

そもそもIT系の資格って必要?

これを言ってしまえば元も子もないのですが、IT系の資格って本当に必要なのでしょうか?
資格の価値については、会社や人、業種によっても大きく意見が分かれます。

確かに、資格を持っているだけで即戦力になるわけではありませんし、転職に物凄く有利かというと首を傾げる人も多いでしょう。

でも、資格を持っていることによるメリットは数多く存在します。

  • 資格取得の過程で得られる体系的な知識
  • 実務経験が少ない初心者には、転職活動においての差別化要因になることも
  • 企業によっては資格取得の手当がつく
  • 希望するプロジェクトにアサインされる可能性


一番大切なのはもちろん実践的なスキルと最新技術への適応力ですが、その補助的な武器として資格取得は有効です。

インフラエンジニア向け資格の種類一覧

種類資格名内容
初心者向けITパスポートIT入門編の資格。ITの基礎知識を幅広く学べる。
基本情報技術者試験ITの基礎知識とプログラミング、ネットワーク、セキュリティなどを幅広く学べる。
クラウド系AWS クラウドプラクティショナーAWS入門編の資格。AWSの基礎知識やクラウドの概念を学べる。
AWS ソリューションアーキテクト – アソシエイトAWSの設計や運用のベストプラクティスを学べる。
GCP Associate Cloud Engineer GCP入門編の資格。GCPの基礎的な運用・管理スキルを学べる。
GCP Professional Cloud EngineerGCPの設計・開発・運用を学べる
Azure Fundamentals(AZ-900)Azure入門編の資格。Azureの基本概念やサービスを学べる、初心者向けの入門資格。
Azure Administrator Associate(AZ-104)Azureの運用・管理スキルを学べる
ネットワーク・サーバCCNAネットワークの基礎知識やCisco機器の操作スキルを学べる
LPICLinuxの知識とサーバー管理スキルを学べる
運用ITIL 4 FoundationITサービス管理のベストプラクティスを学べる。
プログラミングPython 3 エンジニア認定基礎試験Pythonの基本的なプログラミングスキルを学べる。
PCEP – Certified Entry-Level Python ProgrammerPythonの基本的なプログラミングスキルを学べる。

次から角資格について解説していきますが、価格や時間、有効期限などは変更される可能性がありますので、最新情報は公式サイトをご参照ください。

IT業界初心者向け資格

ITパスポート

ITパスポートはビジネスでITを活用したい全ての方にとって最適な入門的な資格です。

ITの基礎知識はもちろん、企業コンプライアンス、経営戦略、会計や法務など、ITを活用するための前提となる幅広い知識を身につけることができます。

  • 概要:新しい技術・手法、経営全般、IT、プロジェクトマネジメントなど幅広い分野の総合的知識が問われる。
  • レベル:初級
  • 受験料:7,500円(税込)
  • 試験時間:120分
  • 有効期限:なし
  • 受験方法:PCを使って受験するCBT(Computer Based Testing)形式
  • 向いている人:ITの基本知識を学びたい人。エンジニアはもちろん、それ以外の事務職や営業職を含むビジネスパーソン全般

ITパスポートの詳細は こちら から

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、ITの基礎的な知識や技術を証明する国家資格です。
コンピュータの仕組み、プログラミング、ネットワーク、セキュリティ、データベースなど、幅広い分野が出題されます。

試験は科目Aと科目Bに分かれており、科目Aは主に知識を、科目Bは技能が問われます。

ITの初心者でも学習を通じて基礎知識をかなり深めることができるので、実務に必要な基本的なスキルを身につけることができます。

  • 概要:プログラミング、データベース、ネットワークなどの基礎知識が問われる。
  • レベル:中級
  • 受験料:7,500円(税込)
  • 試験時間:科目A 90分、科目B 100分
  • 有効期限:なし
  • 受験方法:PCを使って受験するCBT(Computer Based Testing)形式
  • 向いている人:プログラマーやシステムエンジニアを目指す人、IT業界での活躍を考えている人

基本情報技術者試験の詳細は こちら から

クラウド系資格

AWS認定 クラウドプラクティショナー

クラウドプラクティショナーは、クラウドの基本概念やAWSの主要サービスを学ぶことができる初心者向けの資格です。

クラウドの仕組みからAWSの料金体系、セキュリティ、運用モデルなどを幅広くカバーし、エンジニアだけでなく、営業・マーケティング・マネジメント職の人にも役立ちます。

今後AWSのスキルを本格的に身につけたい方や、クラウドの基礎を学ぶための最初のステップとして適しています。

  • 概要:クラウドの概念やAWSの主要サービス、料金体系、セキュリティが問われる。
  • レベル:初級
  • 受験料:16,500円(税込)
  • 試験時間:90分
  • 有効期限:3年
  • 受験方法:PCを使って受験するCBT(Computer Based Testing)形式
  • 向いている人:AWS初心者、クラウドの基礎を理解したい人

AWS クラウドプラクティショナーの詳細は こちら から

AWS認定 ソリューションズアーキテクト – アソシエイト

ソリューションズアーキテクト – アソシエイトは、AWS上でシステム設計・構築を行うためのスキルを証明する中級者向けの資格です。

クラウドの設計に必要な知識を体系的に学べるため、エンジニアだけでなく、クラウド導入を考える企業のIT担当者にも有効です。

AWSを本格的に使っていきたい場合は必須の資格と言えるでしょう。

  • 概要:AWS上でのシステム設計・構築スキルを証明する資格。セキュリティ、パフォーマンス最適化、コスト管理などの知識が問われる。
  • レベル:中級
  • 受験料:22,000円(税込)
  • 試験時間:90分
  • 有効期限:3年
  • 受験方法:PCを使って受験するCBT(Computer Based Testing)形式
  • 向いている人:AWSを活用したシステム設計・運用を学びたい人。AWSのより実践的なアーキテクチャ設計を学びたい人

AWS ソリューションアーキテクト アソシエイトの詳細は こちら から

Google Cloud認定 – Cloud Digital Leader

Google Cloud認定 Cloud Digital Leader(CDL)は、Google Cloudの基本的な概念やクラウドのビジネス活用について学べる入門編の資格です。

クラウドの基本はもちろん、クラウドの導入やデジタルトランスフォーメーション(DX)に関する知識を身につけることができます。

  • 概要:クラウドの基礎とビジネス活用に関する知識を学べる。
  • レベル:初級
  • 受験料:$99(税拔)
  • 試験時間:90分
  • 有効期限:3年
  • 受験方法:PCを使って受験するCBT(Computer Based Testing)形式
  • 向いている人:GCPの基礎を学びたい人。

Google Cloud Digital Leaderの詳細は こちら から

Google Cloud認定 – Associate Cloud Engineer

Google Cloud認定 Associate Cloud Engineer(ACE)は、Google Cloudの基本的な運用・管理スキルを身につけることができます。

主にGCPの環境を設定・管理し、アプリケーションをデプロイするスキルが求められるため、開発にも興味があるクラウドエンジニアを目指している方にオススメです。

  • 概要:GCPの基礎的な運用・管理スキルを学べる。
  • レベル:初級〜中級
  • 受験料:$125(税拔)
  • 試験時間:120分
  • 有効期限:3年
  • 受験方法:PCを使って受験するCBT(Computer Based Testing)形式
  • 向いている人:GCPの基礎を学びたい人。

Google Cloud Associate Cloud Engineer の詳細は こちら から

Microsoft認定 Azure Fundamentals(AZ-900)

Azure Fundamentals(AZ-900)はMicrosoftが提供するクラウドサービス「Azure」の基礎を学ベル初心者向けの資格です。

クラウドの基本概念、Azureの主要サービス、料金体系、セキュリティなどを理解するための試験で、ITの初心者はもちろん、Azureを使った業務に関わる人やクラウドを基礎から学びたい人にオススメの資格です。

Azureはベンダー系資格には珍しく、有効期限がないのも珍しいポイントです。

  • 概要:クラウドの概念からAzure のメインのサービス、Azure の管理やツールに関する基本的な知識が問われる。
  • レベル:初級
  • 受験料:13,200円(税込)
  • 試験時間:45分
  • 有効期限:なし
  • 受験方法:PCを使って受験するCBT(Computer Based Testing)形式
  • 向いている人:IT初心者・Azure業務に関わる人

Azure Fundamentals の詳細は こちら から

Microsoft認定 Azure Administrator Associate(AZ-104)

Azure Administrator Associate(AZ-104)は、Microsoft Azureの管理者向けの資格でクラウド環境の運用や管理スキルを証明します。

仮想マシン(VM)、ストレージ、ネットワーク、ID管理、セキュリティ設定、監視・バックアップなど、Azureのメイン機能が試験範囲です。

Azureを使ったシステムの運用や保守を担当するエンジニア向けの資格で、Azureの管理を本格的に学びたい人にチャレンジしていただきたい資格です。

  • 概要:Azureの主要な機能を構成、管理、セキュリティ保護、管理するためのスキルが問われる。
  • レベル:中級
  • 受験料:20,300円(税込)
  • 試験時間:100分
  • 有効期限:1年に1回更新が必要(更新料は無料)
  • 受験方法:PCを使って受験するCBT(Computer Based Testing)形式
  • 向いている人:Azure管理の業務に関わる人

Azure Administrator Associate(AZ-104)の詳細は こちら から

ネットワーク・サーバ系資格

Cisco Certified Network Associate (200-301 CCNA)

Cisco社が提供するネットワークの基礎知識を証明する資格です。

ルーティングやスイッチング、無線LAN、セキュリティ、ネットワークの自動化・プログラマビリティなどを学ぶことができ、企業のネットワーク管理やトラブル対応のスキルを身につけることができます。

Cisco社製品に関わらず、全てのネットワーク機器の管理を担当される方にもオススメです。

  • 概要:ネットワークの基礎、IPサービス、セキュリティの基礎、自動化およびプログラマビリティのスキルが問われる。
  • レベル:中級
  • 受験料:46,860円(税込)
  • 試験時間:120分
  • 有効期限:3年
  • 受験方法:PCを使って受験するCBT(Computer Based Testing)形式
  • 向いている人:ネットワーク管理の業務に関わる人、ネットワークの基礎を身につけたい人

CCNAの詳細は こちら から

LPIC-1 (Linux Professional Institute Certification)

LPIC(Linux Professional Institute Certification)は、Linuxの知識やスキルを証明する国際的な資格です。

基本操作、ユーザー管理、ファイル管理、ネットワーク設定、セキュリティ、シェルスクリプトなどが試験範囲で、レベルごとに難易度が異なります。

Linuxを使ったサーバー運用やシステム管理に役立ち、Linuxの基礎をしっかり身につけたい人に人気の資格です。

なお、LPICの資格として認定されるには、101試験と102試験両方に合格する必要があります。

また、LINUXの資格には LinuC という資格がありますが、こちらはLPICより新しく日本の団体が運営しています。

  • 概要:Linuxの基本コマンド、システム管理、ネットワーク設定などが問われる。
  • レベル:中
  • 受験料:101試験, 102試験それぞれ 16,500円(税込)
  • 試験時間:101試験, 102試験それぞれ 90分
  • 有効期限:5年
  • 受験方法:PCを使って受験するCBT(Computer Based Testing)形式
  • 向いている人:Linux管理の業務に関わる人、Linuxの基礎を身につけたい人

LPICは有効期限のある資格の中では、5年と少し長めなのがありがたいですね。

LPICの詳細は こちら から

運用系資格

少し毛色が違いますが、ITインフラの運用に携わる人に向いている資格を紹介します。

ITIL 4 Foundation(Information Technology Infrastructure Library)

ITIL(Information Technology Infrastructure Library)は、ITサービス管理(ITSM)のベストプラクティスを学べる資格です。

ITサービスの計画、提供、運用、改善に関するフレームワークを体系的に理解でき、IT部門の効率化や品質向上に役立ちます。
ITサービスの管理・運用スキルを身につけたい人にオススメです。

なお、ITILには、ITIL v3がありましたが、現在では提供を終了しています。

  • 概要:ITサービスの設計、移行、運用、改善などに関する知識が問われる。
  • レベル:中
  • 受験料:67,793円(税込) ただし、団体によって変わる
  • 試験時間:75分
  • 有効期限:なし
  • 受験方法:PCを使って受験するCBT(Computer Based Testing)形式
  • 向いている人:ITサービスマネージャー、ITコンサルタント、システムの運用に関わる人

ITILは他の資格と比べてもかなり受験料が高額なので、受験をする際はいつも以上に万全の体制で挑みましょう。

ITIL 4 Foundationの詳細は こちら から

プログラミング系資格

インフラエンジニアは比較的Pythonを扱うことが多いため、Pythonの初心者向け資格を紹介します。

Python 3 エンジニア認定基礎試験

プログラミング未経験者でも挑戦しやすい入門レベルの資格で、Pythonの基礎知識を体系的に学ぶことができます。
Pythonの基本文法や標準ライブラリの使用方法が問われます。

  • 概要:Pythonの基礎的な知識が問われる日本国内の資格
  • レベル:初級
  • 受験料:11,000円(税込)
  • 試験時間:60分
  • 有効期限:なし
  • 受験方法:PCを使って受験するCBT(Computer Based Testing)形式
  • 向いている人:プログラミング初心者、Pythonの基礎を体系的に学びたい人

Python 3 エンジニア認定基礎試験の詳細は こちら から

PCEP – Certified Entry-Level Python Programmer

Python 3エンジニア認定基礎試験が国内の資格であるのに対し、PCEPはPython Institute提供の国際資格です。
Pythonの基本概念と構文を理解していることを証明することができます。

英語での出題なのでハードルが高いですが、オンラインで受験可能なため世界中どこからでもチャレンジできます。

  • 概要:Pythonの基礎的な知識が問われる日本国内の資格
  • レベル:初級
  • 受験料:$69〜
  • 試験時間:45分(うちチュートリアル5分)
  • 有効期限:なし
  • 受験方法:オンライン
  • 向いている人:プログラミング初心者、グローバルに通用する資格を目指している人

PCEP – Certified Entry-Level Python Programmerの詳細は こちら から

まとめ:目的に合った資格を選んで挑戦しよう!

IT業界に限らず資格の種類は星の数ほどありますが、限られた時間の中で本当に必要な資格にチャレンジすることが大切です。

本記事で紹介した資格は2025年現在、主にインフラエンジニア向けに抜粋した資格です。
しかし、まだまだ有用な資格はたくさんありますし、何よりも技術は常に進歩し続けますので、常に最新の情報をチェックし自身のキャリア目標に合わせて適切な資格を選択するようにしてくださいね。

資格取得は単なるスキルの証明だけでなく、学習していく過程を通じて実践的なスキルを身につけることができる良い機会になるでしょう。

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