
「パソコンは使えるけど、専門知識はゼロ。
それでもIT系のエンジニアになりたいな…なれるかな」
そんな不安を抱えながら、当時の私はIT業界への第一歩を踏み出しました。
正直、
と不安の方がかなり大きかったです。
今ではキャリア20年以上、日々当たり前のように
などの仕事をしていますが、最初から自信があったわけではありません。
むしろ、
と、できない理由を次から次へと頭に浮かべては、不安に押しつぶされそうになっていました。

そんなに不安なら諦めればいいのに、踏ん張れたのは後がなかったかもしれません
でも、それから数か月後、私はそんな不安から脱出し、見習いインフラエンジニアとしてのキャリアをスタートすることができたのです。
インフラエンジニアとしてやっていけると自信が持てた理由、それは IT系スクール の存在でした。
あの時スクールに通っていなかったら、今の私はきっといません。
この記事では、IT専門知識ゼロの状態からどうやってインフラエンジニアになったのか、特に女性が感じやすい不安や疑問について、私の経験をもとにお伝えします。
もし今、

「IT業界に興味はあるけど、未経験だし、女性だし…」
と迷っているなら、この記事があなたの背中を押すきっかけになれば嬉しいです。
未経験からインフラエンジニアを目指すのが怖かった理由

「女性はIT業界に向いていないのでは?」という思い込み

「ITって男性が多い業界では?
女性がやっていくには鋼のメンタルが必要なのでは?」
そんな風に思うことがあるかもしれません。
今でこそ女性エンジニアは多くいらっしゃいますが、それでもやはり今も男性の方が多い印象があります。
そして、当時はそれ以上に男性しかいない、そんなイメージが強い業界でした。
と、私もそんな不安を抱えていました。
でも、清水の舞台を飛び降りる気持ちで実際に業界に入ってみると、性別は全く関係がなく
「できるかできないか」
が重視される世界だということに気づきました。
確かにほぼ紅一点の、男性が多い職場ではありましたが、
今までの価値観をぶち壊す、カルチャーショックを受けたのを今でも覚えています。
もちろん力仕事は中々男性には及ばないのですが、逆に女性ならではの視点や発想が重宝されることがとても多かったです。
「理系の知識がない」という劣等感
私は文系出身で、プログラミングはおろか、パソコンの基本的な仕組みすら詳しく知りませんでした。
エンジニアというと、数学や物理が得意な「理系脳」の人がなるものだという思い込みがありました。

「ぶっちゃけ私、かなりの数字アレルギーです…」
でも、インフラエンジニアに必要なのは、必ずしも高度な数学や物理の知識ではありません。
もちろん、技術的な知識は必要ですが、それは学べばよいこと。
むしろ大切なのは、
そして何より「学び続ける姿勢」です。
最初は専門用語の多さに眩暈がしそうでしたが、一つずつ理解していくうちに、「これなら私にもできる」という自信が徐々に芽生えてきました。
「もう年齢的に遅いのでは?」という焦り
30代目前だった私は、「IT業界は若い人の世界」というイメージから、「もう遅いのでは?」という焦りもありました。
といった不安です。

「でも30代でしょ?私はもう40代だし…」
そう感じてしまう気持ちも、もちろん痛いほどわかります。
でも、IT業界は年齢よりも意欲や適性の方が重要視されます。
もちろん、ただ「やる気があります!」と言うガッツだけでは、若い人に敵わないでしょう。
しかし、私たちには今までの社会人経験という大きなアドバンテージがあります。
などが役立つ場面はとても多いんですよ。
インフラエンジニアは特に、システムの安定運用や障害対応など、冷静な判断力や経験が物を言う場面がとても多いので、年齢を重ねていることが、むしろ強みになることもあるのです。
「勉強についていけるだろうか」という学習への不安
エンジニアといえば、常に新しい技術を学び続ける必要があります。
特にIT業界は変化のスピードが目まぐるしく、「ついていけるだろうか」という不安を感じるのは当たり前のことです。
私も最初は専門用語の嵐を見て途方に暮れました。
でも、他の物事と同じで基礎をしっかり固めれば応用は効く ことに気づけば、怖いものではなかったのです。
一度基礎をしっかりと理解すれば、新しい技術もチャレンジしやすくなるんです。
大切なことは、
今はAI大先生がいます。疑問に感じたことは、とにかくAIに聞いてみましょう。
こんな初歩的なこと聞けないと感じる些細な質問でも、AIは優しく答えてくれます。
ただし、最初はそれが正しいか判断する知識が身についていないと思います。
自分なりに調べた知識を土台に、周りの先輩方に教えを請いましょう。

「でもエンジニアって忙しいんじゃ…質問したら迷惑じゃない?」
そう不安に思われるかもしれません。
そんな時こそ、今まで培ってきた
が役立ちます。
ただ闇雲に質問するのではなく、事前に質問内容を整理しておきましょう。
緊急事態の時を除けば、サポートはきっと得られるはずです。
私が通ったスクールの正直な感想

スクールを通うことを決めた理由
未経験でIT業界に飛び込んだものの、最初は苦労の連続でした。
とにかく何一つ分からない。何が分からないかが分からない。
言葉も文化も何もかもが未知の世界でした。
周りの人は皆忙しそうで、とても質問ができる雰囲気ではありません。
それでも、お客様から見たら、新人もベテランも一緒。

「申し訳ありません、すぐに上の者を呼んできます」
それだけしか答えられない日々。
何度泣いたか覚えていません。
自分が情けなくて、でも悔しくて、それを忘れるように毎日必死に勉強を続けていました。
でも、何せ自分は基礎知識が全くない身。
独学で勉強していても、
不安が日に日に大きくなるばかりでした。
そんな時に「IT系スクール」という存在を知ったのです。
スクール選びで重視したポイント
どうやら今のこの困った状況を打破するにはスクールが良いらしいことは分かりました。
でも、ここでもやっぱり知識不足が邪魔をします。

「なんかスクールっていっぱいあるけど、この中からどうやって選べば良いの…」
当時はインターネット上の情報がほとんどありませんでした。
そのため、パンフレットを片っ端から請求しては、隅から隅までチェックして唸るしかすべがなかったのです。
そんな中、私が最終的にスクールを選ぶ際に重視したのは、以下のポイントです。
- 未経験者向けのカリキュラムがあるか
- サポートが充実しているか
- 現役エンジニアから学べるか
- 1日でも早く現場で使えるスキルを身につけられるか
- 通える場所にスクールがあるか
- 一緒に学ぶ仲間がいるか
- 資格取得が可能か
実際に通ってみて良かった点
スクールに通って良かったと感じる点はいくつもあります。
まず、同じ目標を持つ仲間と学習する経験ができたことです。
未経験からエンジニアを目指す人たちと一緒に学ぶことで、互いに励まし合う環境はとても心地よかったです。
そのため、孤独感を感じることなく学習を続けられました。

「当時通っていたスクールは、土日フルタイムで学ぶカリキュラムでした。
もちろん、平日はフルタイムで仕事。
大変でしたが、それも仲間がいたから乗り越えられたと思っています。」
次に、体系的に学べたことです。
独学だと、
が分かりませんでした。
でも、スクールのカリキュラムに沿って学ぶことで、効率良く必要なスキルを身につけることができたのです。
加えて独学で学んだことも、決して無駄じゃなかったことに気づけたことも、大きな励みになりました。
さらに、現役エンジニアからのフィードバックが得られたことも大きな利点でした。
机上の空論ではなく、実際の現場で役立つ知識やノウハウを教えてもらえたことで、自分に自信を持てるようになったのです。
正直、ここは改善してほしかった点
もちろん、全てが完璧だったわけではありません。
カリキュラムのペースが合わないと感じることもありました。
ついていけないと感じるところもあれば、すでに学習済みのところもありました。
これはクラス制のスクールのデメリットでもあります。
また、実務に直結するような演習がもう少し欲しかったという思いもあります。
演習はたくさんありましたが、資格取得が目標のスクールでしたので、
といった内容も実は多くありました。
現在の多くのスクールはその点、かなり
のカリキュラムが増えているようで羨ましく感じます。
贅沢を言えば、女性向けのキャリアサポートがあれば更に良かったと思います。
についてのアドバイスがあると、より安心して学べたでしょう。
今なら気になるインフラエンジニア向けスクール3選

現在は様々なインフラエンジニア向けスクールがあります。
選択肢が多いと、嬉しい反面迷ってしまいますよね。
そこで、私が当時通ったスクールの経験と最近の情報をもとに、特に未経験の女性におすすめしたいスクールを紹介したいと思います。
インターネット・アカデミー
インターネット・アカデミー は長い歴史を持つITスクールで、その実績は業界内でも高く評価されています。
特に未経験者向けのコースが充実しており、基礎からしっかり学べるカリキュラムがとても魅力的です。
オンラインが主流の現代において、対面形式でも学べる環境 があるので、オンラインだけの学習に不安がある方にもオススメ。
女性向けのブランド を持っているため、女性受講生の比率も比較的高く、女性が学びやすい環境が整っています。
また、少人数制のクラス編成で、一人ひとりに合わせた丁寧な指導が受けられます。
就職サポートも手厚く、
まで、転職活動をトータルでサポートしてくれます。
未経験からのキャリアチェンジを真剣に考えている方にオススメのスクールです。
特にこんな方におすすめ!
以下の記事も参考にしてみてくださいね。
インターネット・アカデミーの評判は本当に最悪なのか?真実と対策を徹底解説
女性のITキャリアを応援!インターネット・アカデミー mineの評判と強みとは
RaiseTech(レイズテック)
RaiseTech は比較的新しいスクールながら、実践的なカリキュラムと現役エンジニア講師陣で人気を集めています。
これからインフラエンジニアを目指す方には嬉しい AWS(Amazon Web Services) のクラウドインフラを中心に学べるコースが提供されており、現在の市場ニーズに合ったスキルを身につけることができます。
オンライン完結型のため、地方在住者や子育て中の女性でも自分のペースで学習を進められるのが大きな魅力です。
また、チャットツールを使った質問対応が24時間可能なため、夜間や休日に学習する人でも安心です。
転職成功率の高さも特徴で、未経験からエンジニアへの転職実績も豊富です。
キャリアアドバイザーによる個別カウンセリングも充実しています。
特にこんな方におすすめ!
以下の記事も参考にしてみてください!
未経験からIT業界へ!RaiseTechで理想のキャリアチェンジを実現
ウズウズカレッジ(番外編)
ウズウズカレッジ は、35歳までの未経験者向けの転職支援に強みを持つスクールです。
年齢制限があるため受講生を選びますが、技術スキルだけでなく、転職活動のサポートも手厚いのが特徴です。
インフラエンジニアの登竜門であるCiscoの資格、CCNAを取得するためのスキルを身につけることができます。
また、CCNA以外にも LinuC取得 を目指すコースもあり、サーバ寄りのインフラエンジニアを希望される方は、こちらのコースがおすすめです。
特にこんな方におすすめ!
私が最初にやった”小さな一歩”

普段は猪突猛進な私ですが、実はスクールを探す前から、私なりに準備をしていました。
いきなり大きな決断をするのではなく、小さな一歩から始めたことで、自信を持ってスクール選びに臨むことができたんです。
まずは情報収集から始めた
最初に行ったのは、インフラエンジニアについての情報収集です。
具体的には以下のようなことをしました。
情報が少ないながらも、可能な範囲で調査を行いました。

独学で基礎知識を身につけた
スクールに通う前に、自分でも学習は進めていました。
現在は、無料で学習できるプラットフォームが多数提供されていますね。
無料とは思えないくらい素晴らしいものばかりですので、色々と試してみてくださいね。
エンジニアの先輩の働きぶりを目で盗む
幸い、私は情報システムを担当するエンジニアをサポートする事務職として派遣された経験がありました。
漠然と「このままではいけない」と感じていたので、
を、目で盗むようにしていました。
今は、
することなどもできるでしょう。
多くのエンジニアは、未経験者の質問に親切に答えてくださる方ばかりです。
また、初心者向けの勉強会も多く開催されていますので、恐れずに参加していただきたいです。
1日30分からの習慣化
「毎日少しずつでも学ぶ」という習慣をつけることも大切です。
私は
などをしていました。
最初は「1日30分」という小さな目標から始め、徐々に学習時間を増やしていきました。
継続することで少しずつ知識が蓄積され、自信にもつながっていくのを感じられるはずです。
また、学んだことをノートにまとめることで、知識の定着を図りました。
人に説明できるようにまとめるようにすると、自分の理解度も上がるのでオススメです。
「不安でも一歩踏み出してよかった」今だから言えること

未経験の女性がインフラエンジニアになるために大切なこと
ここまで私の経験を元に、未経験の女性がインフラエンジニアを目指す道のりをお伝えしてきました。
最後に、この経験から学んだ大切なことをまとめます。
- 「女性だから」と諦めないこと
性別は関係ありません。
むしろ多様性が求められる現代のIT業界では、女性ならではの視点や発想が歓迎されています。 - 小さな一歩から始めること
いきなり大きな決断をするのではなく、まずは情報収集や基礎学習から始めましょう。
小さな成功体験が自信につながります。
それにより、どんなエンジニアが自分に向いているのか、わかるようになるでしょう。 - 仲間や相談できる人を見つけること
同じ目標を持つ仲間や、アドバイスをくれる先輩エンジニアの存在は大きな支えになります。
一人で抱え込まずに、積極的にコミュニティに参加しましょう。 - 自分のペースで学び続けること
人と比べず、自分のペースで着実に前進することが大切です。
また、IT業界は常に変化しているため、学び続ける姿勢が最も大切です。
今だから言える「踏み出して良かった」こと
私はあの時、清水の舞台を飛び降りる勢いではありましたが、思い切って転職して良かったと感じています。
それまでの事務職も決して嫌いだったわけではありません。(お茶汲みやコピー取りは苦手でした)
でも、エンジニアとしての仕事の達成感は比較できるものではありません。
の達成感は何ものにも代えがたいものがあります。
リモートワークが可能となった今、ワークライフバランスも以前の仕事より良くなりました。
成果を出せれば自分のペースで進められることができ、自分の時間を大切にしながら働けています。
そして何より、経済的な安定 が得られたことも大きな変化です。
IT業界、特にインフラエンジニアはニーズが高く、未経験からスタートしても着実にキャリアアップしていける道があります。
これから一歩を踏み出すあなたへ

「興味はあるけど、自分にできるかな」

「今からでも遅くないかな…」
と迷われていますか?
是非その一歩を踏み出す勇気を持っていただきたいです。
私も最初は不安でいっぱいでしたが、今振り返れば、その一歩が人生の転機となりました。
失敗の多い人生ではありますが、あの時の一歩を後悔したことはありません。
まずは、
など、小さな一歩から始めてみませんか?
この記事で紹介したスクールは、いずれも無料カウンセリングや説明会を実施しています。
自分に合ったスクールを見つけて、新しいキャリアへの第一歩を踏み出してみましょう。
あなたの挑戦が実り多きものになることを心から願っています。