アラフォー・アラフィフに差し掛かり、ふとこのままで良いのかな?と自分のキャリアについて迷ってしまう方は多いのではないでしょうか。

人生100年時代と言われるけど、このまま今の仕事を続けて良いのかな…
私自身、何度となく悩み、苦しみ、それでもIT業界で頑張っていこうと踏ん張ってきました。そしてそれは今も続いています。
実際、アラフォー・アラフィフからのIT業界への転職は可能なのでしょうか?
正直に言います。かなり難しいです。
売り手市場と良く言われますし、実際どこの企業も人手不足が深刻です。
それでも、アラフォー・アラフィフ女性が未経験でIT業界に転職できた、という話はほとんど聞こえてきません。

なんだ、結局無理なんじゃない。
ちょっと待ってください。諦めるのは早いです。
確かに若い方々に比べるとかなりハードルは高いですが、挑戦する価値は十分にあると私は思っています。
本記事では、アラフォー・アラフィフからのIT業界転職について、その難しさや課題、そしてどうして挑戦すべきかの理由と、成功するためにやるべきことを解説していきます。
アラフォー・アラフィフからのIT業界転職の現状

アラフォー・アラフィフからのIT業界未経験からの転職は、確かに簡単ではありません。
例えば以下のような課題があります。
- 年齢によるデメリット
- 未経験によるスキル不足
- 給与面での課題
年齢によるデメリット
年齢によるデメリットについてはどうしても避けることはできません。
常に新しい技術を学び続ける必要がありますし、プロジェクトによっては夜間作業が発生したりするため、体力面での課題もあります。
また、業界全体で管理職が若い傾向にありますので、上司が全員一回り下なんと言うこともあり得るため、双方がやりづらく感じる可能性はゼロではありません。
未経験によるスキル不足
逆の立場になってみるとわかると思うのですが、新人に一から業務を教えるのはとてもパワーが必要です。
それだけのエネルギーを使って教えるのだから、どうせなら長く勤めてくれる人を優先したいと考えるのは自然なことです。
IT業界は業務以外にも、新しいソリューション、技術など、教育コストがかかるため、どうしても未経験の場合は若い方が有利になってしまいます。
給与面での課題
アラフォー・アラフィフになると、現在管理職でバリバリ活躍されている方もいらっしゃるでしょう。
そんな方が未経験で、新たな業界に飛び込む場合は大幅に給料が下がることは避けられません。
そのため、条件面での折り合いがつかない場合があ流でしょう。
しかし、これらの課題があるからといって、IT業界への転職が絶対に不可能というわけではありません。
むしろ、適切な準備と戦略があれば、十分にチャンスはあると言えます。
IT業界転職のメリットとデメリット

IT業界への転職のメリット
- IT業界は今後も成長が見込まれる市場です。
長期的なキャリアを考える上でとても有利な選択肢の一つでしょう。 - IT業界は比較的高収入が期待できる業界です。
スキルを磨き、経験を積んでいけば、年齢に関わらず高い報酬を得られる可能性は十分にあります。 - 今はIT業界に限らず、ITスキルは必須です。
IT業界に転職することにより専門スキルを習得し、それにより将来的なキャリアの選択肢を広げられます。 - IT業界では独立する方は非常に多いです。
フリーランスに転身したり、会社を起業するなど、独立への道が開ける可能性があります。 - IT業界は基本的に実力主義で、能力と実績で評価されるため、意欲的に働きたい方は楽しく働けます。
IT業界への転職のデメリット
一方で、IT業界への転職には以下のようなデメリットも存在します。
- IT業界は常に新しい知識やスキルを学び続ける必要があります。
これは、特にアラフォー・アラフィフ世代にとっては負担に感じる可能性があります。 - 今は大分改善されたとはいえ、やはりIT業界は忙しい業界です。
プロジェクトによっては、長時間労働になる可能性はゼロではありません。アラフォー・アラフィフ世代にとっては、体力面での不安があるかもしれません。 - IT企業は経営層を始め比較的若い社員が多く、社風も従来の日本企業とは異なる場合があります。
もしかしたら違和感を感じ、適応するのに時間がかかるかもしれません。 - 特に未経験からの転職の場合、必要なスキルを身につけるのに時間と労力がかかります。
それでもIT業界にチャレンジすべき理由

色々とデメリットを挙げてきましたが、アラフォー・アラフィフからIT業界への転職に挑戦する価値は十分にあります。
- 今までの経験を活かせる
- 新たな可能性の開拓
- 社会のデジタル化への貢献
- 生涯学習の実践
- グローバル社会への貢献
今までの経験を活かせる
IT業界では実は技術的なスキルだけでなく、プロジェクト管理やコミュニケーション能力などがとても重要です。
むしろ、調整役が苦手な人が多いため、喜んでもらえることが多いくらいです。
アラフォー・アラフィフ世代の長年の社会人経験は、とても大きな強みとなります。
新たな可能性の開拓
新たな業界への転職は、ご自身の新しいキャリアパスを切り開く素晴らしい機会となるでしょう。
これまでの経験と、今後習得していく新しいスキルを組み合わせることで、オリジナリティ溢れる、あなただけの価値を生み出せることでしょう。
社会のデジタル化への貢献
IT業界に限らず社会全体がデジタル化しています。
そのためIT業界で働くことは時代の流れに乗るための良い選択肢となります。
ご自身のスキルアップだけでなく、社会全体への貢献にもつながるでしょう。
生涯学習の実践
IT業界は勉強するネタに困ることは生涯ありません。
継続的な学習は知的好奇心を満たし、脳を活性化させてくれます。
仕事から離れた後もずっと学習し続けることができますので、心豊かな日々を過ごせるでしょう。
グローバル社会への貢献
IT業界はグローバル化の一途を辿っています。
社会人経験豊富なアラフォー・アラフィフ女性の柔軟でしなやかな考え方は、多種多様な文化が溢れる業界にマッチするでしょう。
新しい視点や解決策をもたらし、業界の発展に寄与する可能性が十分にあります。
IT業界転職に挑戦するために必要なこと

アラフィフからIT業界への転職を成功させるためには、以下のような準備と心構えが必要です。
- 自分が現在持っているキャリアを棚卸する
- 基本的なITスキルを習得する
- 特定の分野へ特化する
- できる範囲での実務経験の習得
- 人脈を広げる
- 柔軟な姿勢、謙虚な心を持つ
- 自己分析を行い、自己PR力を身につける
- 健康管理
- 周囲への理解を求める
ご自身のキャリアの棚卸し
今までの築き上げてきたキャリアの棚卸しをしてみてください。
長い社会人経験で身につけたスキルや経験はきっとたくさんあるはずです。
ITスキルだけがあなたの武器ではありません。
基本的なITスキルを習得する
クラウドやネットワークの基礎知識など、IT業界で働くための基本的なスキルを身につけましょう。
技術書、オンライン講義やITスクールなどを活用しましょう。


特定の分野へ特化する
ITと一言に言っても、その内容は広範囲に渡ります。
特定の分野に特化し、スペシャリストとなることで一つ抜き出ることができます。
例えば、セキュリティやクラウドコンピューティングなど、需要の高い分野を選ぶのも一つの戦略です。
できる範囲で実務経験を獲得する
少しハードルが高いかもしれませんが、現職でITに関連する業務を担当したり、副業でIT関連のアルバイトを経験したりすることで、実務経験となり転職に有利になります。
イベントやコミュニティに参加し人脈を広げる
IT業界はコミュニティが活発で、イベントやコミュニティが盛んに行われています。
それらに参加し人脈を広げることで業界の最新動向を把握したり、転職の機会を見つけることができるかもしれません。
柔軟な姿勢と謙虚な心を持つ
給与や勤務地などの条件について、ある程度の柔軟性を持つことは必要です。
最初は条件が現職より劣る可能性が高くなりますが、長期的な視点で考えてみましょう。
自己分析を行い、自己PR力を強化する
自身の経験やスキルをどのように活かせるか、明確に説明できるように自己PR力を強化しましょう。
特にこれまでのキャリアで培った強みを、どのように活用できるかを具体的に示せるとベストです。
健康管理
IT業界の仕事は長時間のデスクワークが多く、業務内容によっては夜間作業が発生したりもします。
体力面での不安を解消するために、日頃から健康管理に気を付けるようにしましょう。
周囲に理解と支援を求める
キャリアチェンジは大きな決断です。生活も大きく変わるでしょう。
周囲の理解を求め支援を得ましょう。
それによって安定したメンタルで挑戦が可能です。モチベーションも保つことができるでしょう。
まとめ:アラフォー・アラフィフからIT業界への挑戦は可能

アラフォー・アラフィフからのIT業界への転職は確かに課題が多く、決して簡単ではありません。
しかし、適切な準備と心構えがあれば、挑戦する価値がきっとあります。
IT業界は常に変化し成長を続けています。そのため年齢、性別に関わらず新たな可能性がたくさん存在します。
アラフォー・アラフィフ世代の豊富な経験と、今後新たに習得するITスキルを組み合わせることで、オンリーワンの価値を生み出すことができるでしょう。
何よりも重要なのはご自身の強みを理解し、それをどのように活かせるかを明確にすることです。
また、継続的な学習への意欲と、変化を受け入れる柔軟な姿勢を示すことも大切です。
アラフォー・アラフィフからのIT業界への転職は、単なるキャリアチェンジ以上の意味を持つかもしれません。
是非新たな可能性に挑戦してみてください!