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AWS LambdaマネージドインスタンスがRustに対応した

クラウドニュース

LambdaとEC2、どちらを使うか迷ったことはありませんか?

Lambdaは手軽だけど制約が多い

EC2は自由だけど管理が面倒

というのは、AWSを使い続けているとぶつかりやすい壁のひとつではないでしょうか?

その「いいとこどり」を実現するのが Lambda Managed Instances です。

サーバー管理不要でありながら、EC2並みのコスト効率と並列処理能力を手に入れられる、比較的新しいサービスです。

2026年3月、このサービスにRustのサポートが追加されました。

高性能・高安全性で注目を集めるRust言語との組み合わせで、何ができるようになったのか。
Lambda Managed Instancesの基本からしっかりご紹介したいと思います。

そもそもAWS Lambdaとは?

AWS Lambdaは、サーバーを管理せずにコードを実行できるサービスです。

「サーバーレス」の代表格として知られており、コードをアップロードするだけで、

  • 実行環境の構築
  • スケーリング
  • パッチ適用

などはAWSが全て面倒を見てくれます。

従来のサーバーやEC2インスタンスとの大きな違いは実行時間だけ課金される点です。いわゆる従量課金ですね。

コードが動いていない時間は一切お金がかかりません。

  • たまにしか動かない処理
  • リクエストに応じて動く処理

などとの相性が抜群で、APIバックエンド・画像処理・定期バッチなど幅広い用途で使われています。

ただしLambdaには制約もあります。

  • 関数の実行時間は最長15分
  • メモリは最大10GB
  • 1リクエスト1実行環境

という設計のため、長時間稼働するプロセスや大量のメモリを必要とする処理には向いていませんでした。
( ただし、日々進化しているので、この壁もなくなるかもしれません )

Lambda Managed Instancesとは何か?

Lambda Managed Instancesは、そのLambdaの制約を突破するために登場したサービスです。

一言で言うと

です。

仕組みとしては、AWS管理のAmazon EC2インスタンス上でLambda関数を動かす形になっています。
EC2インスタンスではありますが、サーバーの管理作業は一切不要で、以下の機能がすべて自動で提供されます。

  • ルーティング:リクエストを適切なインスタンスに振り分ける
  • ロードバランシング:負荷を複数のインスタンスに分散する
  • 自動スケーリング:トラフィックに応じてインスタンス数を自動調整

通常のLambdaが「1リクエスト=1実行環境」という設計なのに対し、Lambda Managed Instancesでは1つのインスタンス上で複数のリクエストを並列処理できます。
これが大きな違いです。

また料金体系もEC2に準じており、Compute Savings PlansやReserved Instancesが適用できます。

これは通常のLambdaではできないことで、安定したワークロードに対して大幅なコスト削減が可能になりましたね。

通常のLambdaとどう違うの?

整理するとこんな関係になります。

通常のLambdaLambda Managed Instances
サーバー管理不要不要
同時リクエスト処理1環境1リクエスト1インスタンスで並列処理可能
料金実行時間課金EC2準拠(Savings Plans適用可)
向いているワークロード散発的・短時間の処理継続的・高スループットな処理

「Lambdaの運用の楽さはそのままに、EC2のコスト効率と並列処理能力が欲しい」というニーズに応えるサービス、というイメージでしょうか。

常にある程度のトラフィックがある本番サービスや、複数リクエストを効率よくこなしたい処理で特に力を発揮してくれそうですね。

今回のアップデート:Rustのサポート追加

今回、Lambda Managed InstancesにRust言語のサポートが追加されました。

RustはC/C++に代わる高パフォーマンス言語として近年注目を集めているプログラミング言語です。

メモリ安全性をコンパイル時に保証しながら、実行速度はC言語並みという特徴があります。
速くて安全」という、本番環境で求められる要素を両立している言語です。

Lambda Managed InstancesにRustが加わったことで、1つのインスタンス上で複数のリクエストをRustで並列処理できるようになりました。

Rustは並列処理との相性が非常に良い言語設計になっているため、この組み合わせはリソース効率と処理性能の両面で大きなメリットをもたらしてくれそうです。

Rust開発者にとって、Lambda Managed Instancesの運用の楽さとEC2のコスト効率をダブルで得られるようになったのは嬉しいですよね。

LambdaがEC2の壁を越えていく

Lambda Managed InstancesへのRustサポート追加は、

というAWSの方向性をさらに前進させるアップデートではないでしょうか。

従来は「軽い処理はLambda、重い処理はEC2」と使い分けるのが定石でしたが、Lambda Managed Instancesの登場でその境界線がなくなりつつあるように感じられます。

さらに、Rustのサポートにより、高性能が求められる処理でもサーバー管理なしで対応できる選択肢が増えました。

Lambda Managed Instancesは現在Lambda対応の全AWSリージョンで利用可能です。

すでにLambdaを活用している方は、コストや性能の面で移行メリットがないか確認してみる価値がありそうですよ。

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