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AWSコンソールのナビバーにアカウント名が表示されるようになった

マルチアカウント クラウドニュース

あれ、今どのアカウントにログインしてるんだっけ?

複数のAWSアカウントを日常的に使い分けているエンジニアや運用担当者なら、一度はこんな経験があるのではないでしょうか。

ナビバー右上の12桁の数字を確認しても、どのアカウントなのかすぐに判断できない。

本番・ステージング・開発を複数アカウントで分けて管理していると、この確認作業が地味なストレスになってきます。

中には、ブラウザの拡張機能を駆使して、画面上に表示させている方もいらっしゃるかもしれません。でもその管理も手間ですよね。

一番考えたくない最悪の場合、間違ったアカウントで作業を進めてしまう「誤操作」のリスクにもつながっちゃいますよね。

2026年2月、AWSはそのあるあるな課題を解消するアップデートを一般提供開始しました。

シンプルな変化ですが、マルチアカウント運用をしているチームにとっては地味に、そして無茶苦茶ありがたい改善ですね!!

AWSコンソール アカウント名表示とは?基本をおさらい

まず、この機能に関連するキーワードを整理しておきます。

  • AWSマネジメントコンソール
    AWSのサービスをブラウザから操作するGUI画面
    EC2やS3、RDSなどほぼすべてのサービスをここから管理できます
  • ナビゲーションバー(ナビバー)
    コンソール画面の最上部に常に表示されているバー
    AWSロゴ、サービス検索、通知ベル、リージョン選択、そして右端にアカウント情報が並んでいます
  • アカウントID
    AWSアカウントを一意に識別する12桁の数字(例:123456789012)
    従来、ナビバーに表示されていた識別情報はこれでした
  • アカウントエイリアス(アカウント名)
    アカウントIDに対して設定できる、人間が読みやすい名前(例:mycompany-production、dev-account)
    今回の機能でナビバーに表示されるのはこちらです。
  • マルチアカウント構成
    本番・ステージング・開発など、用途ごとにAWSアカウントを分けて運用する構成
    セキュリティ分離や権限管理の観点から、多くの企業で採用されています。

マルチアカウント運用の「どのアカウントにいるかわからない」問題を解決

これまでの課題:12桁のIDでは瞬時に判断できない

AWSのマルチアカウント構成では、エンジニアが複数のアカウントを行き来しながら作業するのが日常です。

しかしこれまでのコンソールでは、ナビバー右上にはアカウントIDの12桁の数字か、ログインユーザー名しか表示されていませんでした。

12桁の数字は覚えにくく、複数アカウントを管理していると

  • これどのアカウントだったっけ?

とドロップダウンを開いて確認する手間が生じます。

特にAWS SSOやスイッチロールで複数アカウントを頻繁に切り替えている環境では、この確認作業が積み重なってストレスになっていました。

新機能でナビバーの表示がどう変わるか

今回のアップデートで、ナビバーの右側にアカウント名(エイリアス)が直接表示されるようになりました。

イメージとしては以下のような変化です。

変更前

ナビバー右上:user@example.com ▼
→ クリックするとアカウントID: 123456789012 が表示される

変更後

ナビバー右上:mycompany-production ▼
または
user@example.com @ mycompany-production ▼

このように、コンソールを開いた瞬間に「今は○○環境にいる」とひと目でわかるようになるんです!!

かなり嬉しくないですか?12桁の番号、覚えるの本当大変ですし。

今までのようにドロップダウンを開いてアカウントIDを確認し、それを脳内で「あ、これproductionだ」と変換するプロセスがいらなくなるんです!

AWSコンソールにアカウント名を表示する方法と前提条件

前提①:アカウントエイリアスを設定しておく

ナビバーにアカウント名を表示するには、まずそのアカウントに「エイリアス(アカウント名)」が設定されている必要があります。

エイリアスはIAMの設定画面から登録できます。

エイリアスには英数字・ハイフンが使えます。

  • mycompany-production
  • dev-account-2026

のように、環境や用途がひと目でわかる名前にしておくと管理しやすくなりますね。

前提②:管理者が機能を有効化する

この機能はデフォルトで有効になるわけではなく、管理者がコンソール設定で有効化する必要があります
有効化後は、権限を持つユーザーのナビバーに自動的にアカウント名が表示されるようになります。

  • 追加料金は一切なし
  • すべてのパブリックAWSリージョンで利用可能

ご自分が管理者でなく、チームで複数アカウントを管理している場合は、まずは管理者に確認・有効化を依頼するところから始めてみましょう。

アカウント名表示が特に役立つシーン

本番・ステージング・開発を分けている環境

最も恩恵が大きいのは、本番・ステージング・開発を別アカウントで分離しているチームでしょう。

  • 本番のつもりでコマンドを打ったらステージングだった
  • 逆に開発環境にいると思ったら本番だった

という誤操作は、アカウントの見分けがつきにくいことが原因の一つです。
さらっと書いてますが、これは大規模な事故に繋がりかねない、やってはいけない誤操作です。

その点、ナビバーに環境名が出ていれば、そのリスクを下げることができますね。

AWS SSOやスイッチロールで頻繁に切り替える環境

AWS SSOやスイッチロールを使って複数アカウントを行き来しているエンジニアにとっても、作業中のアカウントを常に把握しやすくなります。

特にインシデント対応など、素早く正確に作業する必要がある場面では、一目で現在地がわかるのはありがたいですね。

複数クライアントのAWSを管理するSREや運用チーム

複数のクライアント企業のAWSアカウントを管理するSREや運用チームにとっても非常に有用です。

どのクライアントのアカウントにいるかをナビバーで即座に確認できるため、誤操作や情報漏洩リスクを下げる一助になります。

まとめ:小さな変化がマルチアカウント運用の安心感を変える

AWSコンソールのナビバーにアカウント名が表示されるようになったこのアップデート、機能としてはシンプルですが、マルチアカウント運用を日常的にしているチームには確実に刺さる改善ではないでしょうか。

  • どのアカウントにいるか

を毎回確認する認知負荷が下がり、誤操作リスクも減らせます。

設定には管理者側での有効化とアカウントエイリアスの設定が必要なので、チームで使っている方はまず管理者と一緒に確認してみてくださいね。

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